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藩吏

はんり
名詞
1
標準
文例 · 用例
藩吏が来たり、幕吏が来たり、最近はこの堀盛などと顔見知りになったが、いずれも和人にはちがいなかった。
本庄陸男 石狩川 青空文庫
この旅行は別条もなくて京都へ達し、まず御判物を出張の藩吏へ渡して、私は従弟の山本新三郎の旅宿へ同寓した。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫
これらは少し後の事で、中野権太丞は右の獄屋を検分した翌日自分にも説諭がしたい、また藩の役人達の説諭の様子も見たいとあったので、町会所という所へ信徒を呼び寄せ、庭へ筵を敷いて坐らせ、権太丞始め我々の藩吏は座敷やあるいは縁側に居並んだ。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫
「抑圧された情熱」は彼が豊前中津藩大阪屋敷勤務下級藩吏の二男に生れた時以来、そして百五十俵の旗本格「翻訳職人」の辞表を書く日まで、久しいものである。
服部之総 福沢諭吉 青空文庫
スパンベルグの船が更に南下して、仙臺藩領田代島三石崎沖に假泊してゐるとき、藩吏千葉勘左衞門、名主善兵衞、大年寺住職龍門の三名は船を訪れて、その報告を次のやうに記録してゐる。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
松前藩は南部、津輕兩藩兵二百數十をもつて急行應戰したが、兵器に時代の差があつて敗戰、松前藩吏戸田又太夫は責を負うて切腹したと記録は傳へてゐる。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
ところが翌年漂着した二隻の捕鯨船は、もはや日本の漁夫らと交易して薪水をうることが出來ないので、ボート四隻で大津濱に上陸、十六名は武裝してゐたが、水戸藩吏に捕へられた。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
しかし薩藩吏の應戰によつて彼らは目的を達せず、一つの遺棄死體をのこして退散した。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫