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猛気

もうき
名詞
1
標準
文例 · 用例
倶楽部の人々は二郎が南洋航行の真意を知らず、たれ一人知らず、ただ倶楽部員の中にてこれを知る者はわれ一人のみ、人々はみな二郎が産業と二郎が猛気とを知るがゆえに、年若き夢想を波濤に託してしばらく悠々の月日をバナナ実る島に送ることぞと思えり、百トンの帆船は彼がための墓地たるを知らざるなり。
国木田独歩 おとずれ 青空文庫
上杉謙信は、足に少し引きつりのある五尺そこ/\の小躯だつたが、その猛気は、敵味方に怖れられてゐた。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
」と陣十郎は、それまでは優しくいたわるように、穏やかな顔と言葉とで、機嫌よく澄江に話しかけていたが、俄然血の気を頬に漂わせ、敵の体臭を鼻にした獣が、敵愾心と攻撃的猛気、それを両眼に集めた時の、兇暴惨忍の眼のように、三白眼を怒らせたが、「ふふん、主水!
国枝史郎 剣侠 青空文庫
疲労をしている紋也の頭突きが、猛気に精一杯燃えている、兵馬にどうして感じようぞ!
国枝史郎 娘煙術師 青空文庫
蓮根、葱など精々たべよう」「菜食は猛気殺伐の気を、押さえるそうにござります」「お前はどうだ、貝十郎?
国枝史郎 血煙天明陣 青空文庫
業でいかなければ、力任せでやっつけるつもりで来たのだから、その猛気、怒気、当るべからざる勢い。
流転の巻 大菩薩峠 青空文庫
蓋しこの亡邸の一挙たる、彼が身世齟齬の第一着にして、彼れ自らその猛気を用いたる劈頭に加えたり。
徳富蘇峰 吉田松陰 青空文庫
読書功なく樸学三十年、滅賊計を失す猛気二十一回。
徳富蘇峰 吉田松陰 青空文庫