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名詞
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標準
文例 · 用例
夕飯の時に母から「お前はもう大きくなったからお松は今年きりで今日家へ帰ったのだよ、正月には年頭に早く来るからね」と云われて自分は平気な風に汁掛飯を音立てて込んでいたそうである。
伊藤左千夫 守の家 青空文庫
浮世の欲を金に集めて、十五|年がほどの足きかたとては、人には赤鬼と仇名を負せられて、五十に足らぬ生涯のほどを死灰のやうに終りたる、それが餘波の幾万金、今の玉村恭助ぬしは、其與四|郎が聟なりけり。
樋口一葉 われから 青空文庫
その唇からは血がながれ、蒼ざめた顔の上には、狂気で引きかれた髪の毛が乱れていた。
萩原朔太郎 ウォーソン夫人の黒猫 青空文庫
かうした世界のよろこびを傳へるためには「きむしられる樂しさ」といふ言葉より外の言葉はないのである。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
なぜならばこの種の魅力は、皮膚の表面を引っくような、軽い機智的のものに止まり、真に全感的に響いている、詩としての強い陶酔感や高翔感やを、決して感じさせることがないからだ。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
」 そのくせ僕が膳を出すと、さも待ち遠ほにつこんで歸つて行つた。
萩原朔太郎 室生犀星に與ふ 青空文庫
登三はをかしな調子でねんねこ唄のやうな鼻唄を歌つてゐたが、がり/\と虻の刺したあとをきながら、これもやがて鼾になつてしまつた。
有島武郎 小さき影 青空文庫
その頃も背中にイボのやうな堅い腫物が澤山出來て、くとつぶれ/\した。
有島武郎 小さき影 青空文庫