至妙
しみょう
形容動詞名詞
標準
extraordinary
文例 · 用例
すべての善は、われ知らずにこれを行じてゆき、すべての悪は、われ知らずに離れ去ってゆく至福至妙の状態であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
渠らは無言の数秒の間に、不能語、不可説なる至微至妙の霊語を交えたりき。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
果して然らば吾人は四季の吾人に對して與ふるところのものに順應して、吾人自身を處理するのが至當で有り、且又至妙であるに相違無い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
蛮野より文化に進みたるは左までの事にあらず、この至妙なる霊能霊神を以て遂には獣性を離れて、高尚なる真善美の理想境に進み入ること、豈望みなしとせんや。
— 北村透谷 『各人心宮内の秘宮』 青空文庫
尤も富み、尤も栄えたる人の夢にだも感得する事能はざる極甚の平和を、この尤もあはれに尤も悲しむべき破運の王(説者ヨブを某国の王なりと信ぜり)が味ひ得たりし事を看ば、天国の極意の至妙至真たる事を知るに難からじ。
— 北村透谷 『各人心宮内の秘宮』 青空文庫
こゝにも亦た因果の道法を隠微の中に示顕して至妙に達せり。
— 北村透谷 『処女の純潔を論ず』 青空文庫
凡てのものを蔑視したる彼は今、女性の真美を感得せり、血肉あるの女性は血肉の美を示せども、天地の至妙を示すものにあらず、始め貞操を以て辞せしものも、人間を嘲罵する彼の心絃には触れざりしを、この際に於て豁然悟発して、人間に至真の存するあるを暁らしめたり。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
果してそうであるなら、我々は四季の我々に対して与えるところのものに順応して、我々自身を処置するのが至当でありかつまた至妙であるに違いない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
作例 · 標準
その職人が作り出す磁器の曲線は、至妙としか言いようのない美しさだった。
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計算され尽くした舞台構成と役者の至妙な掛け合いに、観客は魅了された。
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自然界が織りなす至妙な色彩のグラデーションに、思わず息を呑む。
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