来益
らいえき
名詞
標準
文例 · 用例
私はまだ死んだ弟の仇打をしなければならないと、云つてみればそのやうな気持を、此の医者と対座して以来益々抱いてゐたので、さりとてその緒口も見付からない時であつたので、ええ、戴きますとさう云つた。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
こうした趣味の芸術は、あらゆる芸術の先鋒を承って行くべき――そうして将来益々その精鋭の度を加えつつ――あらゆる方面に人類の生活をエグリ付けつつ――新領土を次から次に開拓して行くべき、人類の生命の躍動の最新最鋭の、白熱的尖端――オヤオヤ――スッカリ本誌のお提灯になってしまった――イヤドウモ――。
— 夢野久作 『ナンセンス』 青空文庫
とにもかくにも近来益々この趣味が流行して来ました――いろんな新しい主義や傾向と一所に――。
— 夢野久作 『ナンセンス』 青空文庫
あらゆる小説は、将来益々科学的傾向をおびて来るだろうし、又必然的にそうならなくてはならないのであろう、と。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
」「前途有望、前途有望、将来益※お励みなされ!
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
将来益※多くなるだろう。
— 国枝史郎 『十二神貝十郎手柄話』 青空文庫
それが毛沼博士の死以来益々激しくなって、それは恰で恋人に対するような態度だった。
— 甲賀三郎 『血液型殺人事件』 青空文庫
高輪の海を見晴す芝生のある家は四人の子供らと、それ以来益々感情をもつれさせたさわ子との生活場所となり、主人の勇蔵は夜から朝までをここで暮していた。
— 宮本百合子 『海流』 青空文庫