一触即発
いっしょくそくはつ
名詞名詞-の形容詞
標準
critical (touch and go) situation
文例 · 用例
この夫婦は既に述べたとおり、手荒なことはもちろん、口汚く罵り合った事さえないすこぶるおとなしい一組ではあるが、しかし、それだけまた一触即発の危険におののいているところもあった。
— 太宰治 『桜桃』 青空文庫
方に一触即発のこの時、天は絶妙な劇作家的手腕を揮って人々を驚かせた。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
正中元年その御計画は、北條氏の探知するところとなり、資朝、俊基の公卿を始め、土岐頼兼、多治見国長などの犠牲者を出したが、天皇は隠忍してその時機を待たせられて居たが、嘉暦元年北條氏の皇位継承に対する干渉露骨となるや、天皇の御決心いよ/\深く、北條氏討伐の御計画は、正に一触即発の域に達した。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
伏見鳥羽の戦争がまさに一触即発といふ時、大坂城に在る慶喜のもとへ、岩倉卿から一使者が遣はされた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
欧州の情勢は一触即発といはれ、和戦の間紙一枚といはれるが、ほんたうに戦争が勃発するかどうか、神さまだけが知つてござる!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
たがいに、川の南北に陣どって堡塁をきずき、いまなお一触即発の形勢にある。
— 水棲人 『人外魔境』 青空文庫
すでに斯うして武装した軍隊を見ると秋霜凜冽、矢も楯もたまらぬ、戦わざるにすでに一触即発の肉弾になりきっている。
— 第一冊 植民地の巻 『百姓弥之助の話』 青空文庫
しかしその間にソ満国境はしばしば緊迫した空気につつまれ、一触即発の危機を迎えたこともあったようである。
— 中谷宇吉郎 『二つの序文』 青空文庫
作例 · 標準
国境付近では、両国の軍隊がにらみ合い、一触即発の状態が続いている。
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些細な口論から、二人は一触即発の険悪な雰囲気になった。
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会議室では、意見が対立した部長と課長が一触即発だった。
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