有位
ゆうい
名詞
標準
文例 · 用例
有位無位、併せて二十人に近い下役さへ、彼の出入りには、不思議な位、冷淡を極めてゐる。
— 芥川龍之介 『芋粥』 青空文庫
此は、正統の子孫の族長たる有位の人と言ふ考へに依つてゐるのである。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
有識有位の階級には、見てくれや物ずきからも、第試の必要からも、普通知識の嚢と見なされた書物は読まれた。
— 折口信夫 『叙景詩の発生』 青空文庫
人間の声にも、有位有声と、有位無声とがありますが、前者を十一位に分つと後者が四位、これを宮商角徴羽に分けてすべての音声を十五位に分類する、これを律呂という、十五位は十五声にして一声、一声にして全声なるものです。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
稀に男子があれば、多くは老人、不具癈疾、または有位者というように、課役免除の輩である。
— 喜田貞吉 『賤民概説』 青空文庫