握り鮨
にぎりずし
名詞
標準
文例 · 用例
彼はまた自分の分として取り配けられた握り鮨をしきりに皿の中から撮んで食べた。
— 夏目漱石 『道草』 青空文庫
富士春は、次の稽古の人々へ、三味線を合して「主の姿は、初鮎か、青葉がくれに透いた肌、小意気な味の握り鮨と。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
その夜中に、伸子たちは珍しい日本風の握り鮨をたべた。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
しかも朝酒だけですむのならいいが、体内から酒がきれると絶えず補給していなければならないのだから、なかなか毎日となるとこれが並大抵のことじゃない(その代わり食事の方は一日一回、それも夜更けにはじめて空腹となって来る頃を見計らって、握り鮨の三つか四つ摘んでおくと事足りた)。
— 正岡容 『わが寄席青春録』 青空文庫
握り鮨*握り鮨は男子の食べるもので婦女子向きではない。
— 北大路魯山人 『料理メモ』 青空文庫
東京の握り鮨とは格別な味で、私などにはこの方が口に合うので、今年の夏はこればかり食べて暮らした。
— 谷崎潤一郎 『陰翳礼讃』 青空文庫
それと云うのが、親爺は東京で修業したものの、生れは神戸の人間なので、握り鮨ではあるけれども、彼の握るのは上方趣味の頗る顕著なものであった。
— 中巻 『細雪』 青空文庫
そしてウイスキー一瓶に、チーズと塩豆、にぎり鮨、それぐらいなもので充分だ。
— 豊島与志雄 『孤独者の愛』 青空文庫