軍列
ぐんれつ
名詞
標準
文例 · 用例
カイ・カーウスは、派手な銀飾りのついた甲冑をつけ、逞しいイラン種の馬に跨って、軍列の中央に騎っていた。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
そして道の工合が好かったりすると、彼は何ともいえない身軽な快活な衝動にかられて、馬を※でかけさせながら、軍列を前後に抜けた。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
スーラーブは、馬をかえし、自分の軍列を一廻りした。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
スーラーブは、複雑な感情で、軍列を整理した。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
――管軍書記、さっそく辞令を彼に授けろ」 梁中書が、かく命じると、突如、軍列の一端から躍り出ていう偉丈夫があった。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
輿を降りて、近衛前久は、沓の運びも雅びやかに、長い軍列の遥か中ほどから此方へ歩いて来た。
— 第六分冊 『新書太閤記』 青空文庫
羽柴主力は、こうして、もはや鎧袖一|触に値するほどな敵にも会わず、秀吉を囲む騎馬一団の幕僚と、前後、夥しい軍列は、差物、馬印を陽に焦きながら、蜿蜒、北進をつづけて――茂山から父室村を経、国安、天神前を通って、今市の北、狐塚と橡の木山との間に当る街道へ続々溢れ出て来たのである。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
或る者は、展望のきく所へ駈けのぼって、堅田ノ浜から整然と進んで来る黒い長途からの軍列へ手を振っていた。
— 風花帖 『私本太平記』 青空文庫