雨注
うちゅう
名詞動詞-サ変
標準
showering (arrows) upon
文例 · 用例
されども人智は限有り、天意は測り難し、豈図らんや、太祖が熟慮遠謀して施為せるところの者は、即ち是れ孝陵の土|未だ乾かずして、北平の塵既に起り、矢石京城に雨注して、皇帝|遐陬に雲遊するの因とならんとは。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
げに、さることもありぬべしと、提灯を差翳して、ぐるりと杉を一周せしに、果せるかな、あたかも弾丸の雨注せし戦場の樹立の如き、釘を抜取りし傷痕ありて、地上より三四尺、婦人の手の届かんあたりまでは、蜂の巣を見るが如し。
— 泉鏡花 『黒壁』 青空文庫
大風の颯々たる、怒濤の澎湃たる、飛瀑の※々たる、あるいは洪水天に滔して邑里を蕩流し、あるいは両軍相接して弾丸|雨注し、艨艟相交りて水雷海を湧かすが如き、皆雄渾ならざるはなし。
— 正岡子規 『俳諧大要』 青空文庫
辨天砲台の弾丸雨注す。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
しのつくばかりの霰弾は、フランスの鷲の勇士のまわりに風にひるがえってる三色旗に雨注した。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
そのいたましい谷間のうちに、さきには胸甲騎兵らがよじのぼり今はイギリス兵の集団に満たされているその坂の麓に、勝ちほこった敵砲兵が集中する砲火の下に、弾丸の恐るべき雨注の下に、その方陣は戦っていた。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
ロディーの戦いでは、霰弾の雨注する中にベルティエのそばに立っていた。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
生まれてほどもない仔牛は始終驚き通しているような丸い眼で人を見やりながら、柵から首を長く延ばして、さし出す二本の指を、ざらざらした舌で器用に巻いてちゅうちゅう吸った。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
作例 · 標準
例句