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切り回し

きりまわし
名詞
1
標準
management
文例 · 用例
切り回しよく見かけを派手にしている割合に、不足がちな三人の姉妹の衣類諸道具が少しばかりあるだけだ。
有島武郎 或る女 青空文庫
さすがは太閤さんの没後一人で天下を切り回しただけあると、みなのものが感じた。
賀川豊彦 空中征服 青空文庫
小さい時から荒い声も出さずに育てられたいねではあったが、これだけの世帯を切り回しているうちに気性も変り、事あるごとに板木のように、大声で呶鳴りつけた。
壺井栄 青空文庫
で、父が死んでからは小林は兄に代って家の経済をきりまわしていたが、そのうちいくらかの金を掻っ浚って家出をしたのだった。
――獄中手記―― 何が私をこうさせたか 青空文庫
その昔故人からたいへん世話になったという豪商の野崎氏が、物資の方の面倒をみ、昔から波多野邸の台所をきりまわしてるお花さんが、万事を取り計らった。
豊島与志雄 塩花 青空文庫
わたしが姉の家をたずねたころはおいおい薬方も変り、あるものは年とって身を退き、あるものは若手に代をゆずったと聞きましたが、それでも一人のいい番頭さんが残って高瀬の兄を助けながら、製薬いっさいのことをきりまわしていました。
島崎藤村 力餅 青空文庫
世間に人望があるから、加助が主家をわが物顔にきりまわしても、誰も何とも云わねえのさ。
その二 密室大犯罪 明治開化 安吾捕物 青空文庫
そしてその御史某は都の方で官職にいたので、家事のことは一切その弟がきりまわしていた。
蒲松齢 田七郎 青空文庫