抜六
ぬけろく
名詞
標準
文例 · 用例
もちろん海抜六百尺をもって最高点となすユトランドにおいてはわが邦のごとき山国におけるごとく洪水の害を見ることはありません。
— 信仰と樹木とをもって国を救いし話 『デンマルク国の話』 青空文庫
草の根から水の湧きだしてゐる黒く粘土と岩石とのだら/\した傾斜を上つたり、降つたりしてゐるうちに、私達は既に海抜六千尺弱の霧ヶ峰の頂上へ登りつめてゐた。
— 徳田秋聲 『霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ』 青空文庫
十一月廿日龍おとせさま取巻の抜六参らセ申
— 慶応二年十一月二十日 寺田屋お登勢あて 『手紙』 青空文庫
船のものハ申ニ及バず便船かりも皆金も何も(以下断欠)伏見宝来橋京橋の回船宿大浜濤次郎事寺田屋伊助様才谷梅太郎事取巻抜六御直披遠目鏡一つ添時計 一面
— 慶応三年五月中旬 寺田屋伊助あて 『手紙』 青空文庫
池は島原半島の最大湖で、海抜六百尺の高地にあり、三個の連環湖であることが趣を添え、四面蒼翠に囲まれ、諏訪神社の古びた祠が松林中にあり、池には貸ボートや釣魚の設備があって、更に一段と手を加えれば、夏の遊び場として優れたところとなるべき素質を持っている。
— 菊池幽芳 『雲仙岳』 青空文庫
海抜六千尺の峠の頂に、吹雪よりも怖いものはいなかったか、それまではきかず。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
この泉は、海抜六七八米。
— 齋藤茂吉 『ドナウ源流行』 青空文庫
此山は海抜六千四百尺を少し超えているに過ぎないが、其頂上は赤石山系即ち南アルプスの山々を展望するに最も適した場所であると思われるから、これに登って純白に輝く雪山の壮観を飽まで恣にしたというのが、此旅行の主なる目的であったのである。
— 木暮理太郎 『春の大方山』 青空文庫