飾り毛
かざりげ
名詞
標準
文例 · 用例
花よりはむしろ鳥類の飾り毛にでもふさわしい色だと思う。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
老人の白髯を集めて作った兜の飾り毛を風に靡かせ、獣歯の頸掛をつけた・身長六|呎五|吋の筋骨隆々たる赤銅色の戦士達の正装姿は、全く圧倒的である。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
父親の兜の飾り毛にする為に自分の髪を刈ったらしく、男の様な刈上げだったので、首を取られたのだともいう。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
番兵、銀の甲冑、赤い飾毛、城門は二枚の唐草の扉。
— 一九二八年(昭和三年) 『日記』 青空文庫
髭をつけ、鳥の飾毛のついた礼帽をかぶった大礼服の男が、板の間に膝をついておはちをかきまわしている。
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
逃してはならぬ奴だ」「まだ遠くへは行くまい」「見付かったら、朋輩の敵、一と太刀ずつ斬るのだぞ」 背負太刀、ダン袋、赤い飾毛をなびかせた官軍が五六人、木立を捜り、藪を分けて鶯谷の方へ降りて行きます。
— 野村胡堂 『芳年写生帖』 青空文庫