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左膝

ひだりひざ
名詞
1
標準
文例 · 用例
氷海嘯の端に当ったらしく鑢で切ったように、左腕、左膝から下が無残にもなくなっている。
遊魂境 人外魔境 青空文庫
それから、その緊縛を右膝と左腕、右腕は左膝と結び付けて、その二本の紐を中央で絡めグイと引緊めたので、浄善は頗る廻転に便宜な、まるで括猿みたいな恰好になってしまった。
小栗虫太郎 夢殿殺人事件 青空文庫
「ハッと相手が動揺した途端、間髪を入れず下手ノ切、甲源一刀流の下手ノ切……」 こう云うと要介は左膝の辺りまで、扇を引き付けて八双に構え、すぐに刎ね返して掬い切りをした。
国枝史郎 剣侠 青空文庫
あぶなっかしい伸子のロシア語を、ゴーリキイは骨骼の大きい上体を椅子の上にこごみかげんにして、左膝へつっぱった肱を張りながらきき、あり得ることだと云って肯くようなとき、ゴーリキイの簡素さと誠実は伸子に限りないよろこびと激励を与えた。
宮本百合子 道標 青空文庫
台に腰かけた姿勢なのだが、右足を左膝の上へのせてゐる。
坂口安吾 木々の精、谷の精 青空文庫
仙太折れた刀を取り、スッと下がり、左膝が地に着くくらいにグッと腰を下げて殆んど豹のような姿勢で構える。
三好十郎 天狗外伝 斬られの仙太 青空文庫
仙太折れた刀を取り、スウッと下り、左膝が地に着く位にグッと腰を下げて殆ど豹のような姿勢で構える。
三好十郎 斬られの仙太 青空文庫
」と僕の踝から下のない右足を捉へてはなさずに、(僕の下宿で僕は義足をはづしてゐた、)撫でさすつてゐてから、左膝を枕にして、「ここにかうしてゐると氣が休まるよ。
芥川龍之介の囘想 二つの繪 青空文庫