見廻る
みめぐる
動詞
標準
文例 · 用例
人々荒跡を見廻るうち小舟一|艘岩の上に打上げられてなかば砕けしまま残れるを見出しぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
商売の算段もなまり、倉々を見廻る眼力もにぶつたが、人知れず遠くから離れ家を見詰める宗右衛門の眼の色は、異様に光つた。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
十四 血の痕 贋探偵の銀平が出去りたる後、得右衛門はなお不審晴れ遣らねば、室の内を見廻るに、畳に附たる血の痕あり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
水の家にも一日に数回見廻ることもある。
— 伊藤左千夫 『水害雑録』 青空文庫
水の家にも一日に數回見廻ることもある。
— 伊藤左千夫 『水害雜録』 青空文庫
畑で桑など摘んでいると、彼はどんな遠いところで、忙しい用事に働いている時でも、彼女を見廻ることを忘れなかった。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
三郎は寝鳥を取ることが好きで邸のうちの木立ち木立ちを、手に弓矢を持って見廻るのである。
— 森鴎外 『山椒大夫』 青空文庫
あすからは外の為事が始まるという日に、二郎が邸を見廻るついでに、三の木戸の小屋に来た。
— 森鴎外 『山椒大夫』 青空文庫