追い帰す
おいかえす
動詞
標準
文例 · 用例
代助は飯が欲しくなかったので、要らない由を答えて、門野を追い帰す様に、書斎から退ぞけた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
」六 西洋では、厭な来客を追い帰すとき、又来客と喧嘩したとき、『扉を指さし示す』ことが、習慣である。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
かえって叱って叱って、叱りとばして追い帰すだろうのに――。
— 宮本百合子 『貧しき人々の群』 青空文庫
自分でどう処置していいかもてあますほどの頭をもった人々もいる――農園風な癖の見える逃亡奴隷で、寓話のなかに出てくる狐が、跡をつけて吠える猟犬に聞耳をたてるように、そして「おお、クリスチャンよ、お前はわたしを追い帰すつもりか?
— WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫
このばかな女でもなければ、一目見て追い帰すにちがいない。
— 小川未明 『三月の空の下』 青空文庫
知盛は涙をのんで自分の命を救ってくれた愛馬を岸に追い帰すことに同意した。
— 第九巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
よろしく申し伝えてくれ」 と、追い帰すように、孫乾を帰した。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫
おり入ってお話があるというので、利害関係のあることだから、追い帰すわけにもいかず、応接間に通させておいて、行ってみると、見も知らぬ小男が、大きなアームチェアにちょこんと腰かけていた。
— 江戸川乱歩 『影男』 青空文庫