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くり抜き

くりぬき
名詞
1
標準
hollowing out
文例 · 用例
柚木の鼻に香油の匂いがして、胸の前に後|襟の赤い裏から肥った白い首がむっくり抜き出て、ぼんの窪の髪の生え際が、青く霞めるところまで、突きつけたように見せた。
岡本かの子 老妓抄 青空文庫
私は、人の三倍も四倍も復讐心の強い男なのであるから、また、そうなると人の五倍も六倍も残忍性を発揮してしまう男なのであるから、たちどころにその犬の頭蓋骨を、めちゃめちゃに粉砕し、眼玉をくり抜き、ぐしゃぐしゃに噛んで、べっと吐き捨て、それでも足りずに近所近辺の飼い犬ことごとく毒殺してしまうであろう。
―伊馬鵜平君に与える― 畜犬談 青空文庫
柚木の鼻に香油の匂いがして、胸の前に後襟の赤い裏から肥った白い首がむっくり抜き出て、ぼんの窪の髪の生え際が、青く霞めるところまで、突きつけたように見せた。
岡本かの子 老妓抄 青空文庫
息もつかず、もうもうと四面の壁の息を吸って昇るのが草いきれに包まれながら、性の知れない、魔ものの胴中を、くり抜きに、うろついている心地がするので、たださえ心臓の苦しいのが、悪酔に嘔気がついた。
泉鏡花 開扉一妖帖 青空文庫
一人で息をしている私の鼻が小鳥の嘴のように落葉をたたくらしく、カーン、奥歯が鳴るような、夕迫るものの気勢がしますと、呼吸で知れる、添水のくり抜きの水が流を打って、いま杵が上って、カーン、と鳴る。
泉鏡花 菊あわせ 青空文庫
眼玉をくり抜き、舌を切り、喉を刺し、腹を裂き、あらん限りの残虐な手段を用いた上で、その死体を川へ投げ捨てたらしく、きのうの朝、即ち三五郎が江戸へ出ている留守中に発見されたのである。
蟹のお角 半七捕物帳 青空文庫
……先生は……、右と左を間違えて、見える方の眼をくり抜きましたねッ!
小酒井不木 痴人の復讐 青空文庫
じぶんの身体の中の一番大事な部分が、そのままそっくり抜きとられたような遣る瀬なさを感じた。
久生十蘭 墓地展望亭 青空文庫
作例 · 標準
木をくり抜き加工して、独特の形の器を作った。
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パンの中心をくり抜き、そこに具材を詰めてオーブンで焼いた。
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職人は石膏型をくり抜き、美しい彫刻を完成させた。
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