憤涙
憤涙
名詞
標準
文例 · 用例
徳川社会の驕奢に流るるや、いかに松平越中守・水野越前守ありてその憤涙を揮い、苦慮痛心するもそれはたこれをいかんせん。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
沈湎、馬上に暗涙を嚥む老将もあれば、憤涙を拳で拭って、「残念っ」 と、声を放って哭く多感な旗本輩もある。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
憤涙 夜は亥の刻(午後十時)頃であった。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
好色の法皇白河が残した一因は、清盛の悲心に憤涙を刻み、ひいては、宮中の天皇、以後の上皇にも、幾多の葛藤を因果した。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫