凍餒
とうたい異読 とうだい
名詞
標準
privation
文例 · 用例
それをみると一年生たちは、いつものように声をそろえて、 ひイよめ、 ひよめ、 だんごやアるに くウぐウれッ、とうたいました。
— 新美南吉 『一年生たちとひよめ』 青空文庫
ええぞ、ええぞ、 とうたい乍ら、工人達は普請にいそしんでいた。
— 岡本かの子 『真夏の幻覚』 青空文庫
それにつづいて蟋蟀が草の根本から涼しい声で、「チンチロリン、チンチロリン」 とうたい出します。
— 夢野久作 『がちゃがちゃ』 青空文庫
しかるに残酷なる病の神は、それさえも憎むと見えて、朝々一番鶏二番鶏とうたい出す彼の声は、夜もねられずに病牀に煩悶して居る予の頭をいよいよ攪乱するので、遂に四、五人の人夫の手をかけて、彼の鳥籠は病室の外から遠ざけられ、向うの庭の隅に移されてしもうた。
— 正岡子規 『病牀苦語』 青空文庫
自分は飽食し、安穏に良人と召使とにかしずかれ、眉をかいた細君が、一種の自己陶酔の中で高々とうたい上げる祝詞のような皇軍の歌のかげに、生きて、食っているもののいいようのない脂のこさ、残酷さを感じる心は、決して銃後の女のまじめさと心やさしさに反するものではない。
— ――日本女性の覚悟―― 『祭日ならざる日々』 青空文庫
菊池寛にそのようなものとして描き出された天女が、諸国にすまってきずなは地にあこがれは空に冬すぎ春来て暮すうち、いつしかおゝ詩はやわらかい言葉のためにあるのではないとうたい出すようにもなって来たということは、ほんとに面白いことだと思う。
— ――竹内てるよ氏と永瀬清子氏の詩集―― 『『静かなる愛』と『諸国の天女』』 青空文庫
そして、このころからこの女歌人は、「春寒にしてあしたあかるき部屋のうち林檎の照りをとみかう見つゝ」とうたい、やがて、そのリンゴの可愛さにひかれてリンゴを持ったまま朝湯につかっている女としての我が心のはずみを、我からめで興じ、いとしみ眺める域に歩み入っている。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
私は袖のほころびを縫いながら、このごろおぼえた唄をフッとうたいたくなっていた。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
作例 · 標準
戦争中は、多くの人々が「凍餒」の苦しみを経験した。
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冬山で遭難した彼は、「凍餒」に苦しみながらも救助を待った。
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昔の貧しい農民は、しばしば「凍餒」と飢えに直面した。
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