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初一念

しょいちねん
名詞
1
標準
original intention
文例 · 用例
學術に對する俗衆の僻見をこれほど見せつけられると、彼れは意地にも初一念を通さずには置けなかつた。
有島武郎 實驗室 青空文庫
わけて慧鶴青年を緊く初一念に引戻した書中の事蹟は何かというと慈明|和尚引錐自刺の条であったという。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
その状態は慧鶴青年の初一念である生きながらの肉身であり乍ら火も焼く能わず水も溺らすことの出来ない「われ」となる事と一つのものか或いは違ったものか、彼にもちょっと見きわめがつき兼ねたが、しかし、自分の初一念に優るとも劣らぬ好もしい状態であることだけはほぼ想像が出来た。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
つまり初一念の希望の通りに還ったのである。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
この目準があるものだから、いくら老僧たちが嘲笑的な態度を執ろうとも最後には彼等の胡散の誘惑から免れて初一念が求むる方向へと一人とぼとぼ思念を探り入れて行った。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
飽くまでも初一念を貫いて、その唄を聞かねば置かない。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
吁、彼はその初一念を遂げて、外面に、内心に、今は全くこの世からなる魔道に墜つるを得たりけるなり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
かく怜まれつつも宮が初一念は動かんともせで、難有き人の情に負きて、ここに嫁ぎし罪をさへ歎きて止まざりしに、思はぬ子まで成せし過は如何にすべきと、躬らその容し難きを慙ぢて、悲むこと太甚かりしが、実に親の所憎にや堪へざりけん。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
作例 · 標準
苦難の連続だったが、彼は初一念を貫き通し、ついに研究を完成させた。
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初一念を忘れず、謙虚な気持ちで仕事に取り組みなさい」と上司に諭された。
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誘惑に負けそうになったとき、彼は出発の日に誓った初一念を思い出した。
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