銀狐
ぎんぎつね
名詞
標準
silver fox
文例 · 用例
親子の銀狐は洞穴から出ました。
— 新美南吉 『手袋を買いに』 青空文庫
養狐場が所々にある、銀狐を生育さすのである、狐の食料は人間よりも贅沢で月二十円位はかゝるさうな、そして一ヶ年の後には毒殺されて毛皮は数百金に売れるといふ、資金を要する商売であるが、なか/\儲かるさうな。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
行きちがう人の中から、さまざまな香りが漂い移り、耳飾や曳き摺るような銀狐や、垂れ下った真珠、白や黄色、水色などとりどりなソアレの顕れるに随って、矢代は、絢爛無双な時間が今自分の周囲で渦巻きを起しているのだと思った。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
」 葉の色よりやや薄い竹色の椅子の背には、ショールの銀狐が巻きついていた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
」というような声が漲り起って来たが、そのうちに首に銀狐を巻いた紺色の盛装した若い貴婦人が、ただ一人前方の群衆の中から飛び出て来て、そして、近づいて来た自動車の方へ真直ぐに馳けつけた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
すると、群衆の真先にいた盛装した銀狐の婦人が拳をふり上げ、自動車から降りて来た左翼の若者たちの群中へただ一人で跳り込んだ。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
特権階級を気取るつもりらしく、ヤタラに銀狐の剥製か何かを首に巻いているが、その銀狐の面付の方が、直ぐお隣の御面相よりもよっぽどシャンなんだから滑稽じゃないか。
— 夢野久作 『超人鬚野博士』 青空文庫
青白い銀狐みたいな青年だ。
— 夢野久作 『超人鬚野博士』 青空文庫