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牛王

ごおう
名詞
1
標準
文例 · 用例
たとへば「幽霊|二月堂の牛王をおそるる事」を見よ。
芥川龍之介 案頭の書 青空文庫
あまりになさけなきしかたゆへ、怨みをなさんと一念此身をはなれず今宵かの家にゆかんと思へど主つねづね観音を信じ、門戸に二月堂の牛王を押し置きけるゆゑ、死霊の近づくことかなはず(中略)牛王をとりのけたまはらば、生々世々御恩』と、世にくるしげにたのみける。
芥川龍之介 案頭の書 青空文庫
「菊池の人々に向ひて、矢を放つ事あるべからず」とした牛王の起請文を、旗の蝉本に押して、少弐勢に見せびらかした(太平記)菊池方の皮肉も、旗に対する長い信仰の歴史の外に、勝手にひよつこり生れた頓作ではない。
折口信夫 幣束から旗さし物へ 青空文庫
此比丘尼は、紀州の日前宮の信仰と、其に関係が深くて、後には一緒になつて了うた伊勢の大神の信仰とを、弘通して歩いたので、熊野に参籠し、伊勢に参詣して、牛王宝印の札を配る傍、絵解きをしてゐた。
折口信夫 お伽草子の一考察 青空文庫
それをまた右にしては鶏冠山、牛王院山、雁坂峠、甲武信ヶ|岳であります。
お銀様の巻 大菩薩峠 青空文庫
*アガメムノーン、其中に頭と眼とは雷霆の神明ヂュウス見る如し、腰はアレース、胸許はポセードーンのそれに似つ、百千群がる牧の中、すぐれて目だつ牛王の 480雄々しく列を擢んずる姿も斯くや、陣中に此日此時百千の勇將中に赫耀と、アートレ,デース神明の惠みに影を拔き出でぬ。
ILIAS イーリアス 青空文庫
その時|牛王の目を持てるヘーレー答へて彼に曰ふ、 50『あらゆる都城の中にしてわが最愛のものは三、*アルゴス及びスパルテー、更に廣街のミケーネー、君憎惡の的たらば此等すべてをくつがへせ!
ILIAS イーリアス 青空文庫
其時パリス打ち取るは*アレーイトオス王の息、アルネーに住むメネスチオス、父は巧みに矛使ふ、目は牛王のそれに似るプュロメヅウサは彼の母。
ILIAS イーリアス 青空文庫