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鶯張り

うぐいすばり
名詞
1
標準
文例 · 用例
と思われたとき、――不意にキイキイと、書院のお廊下の鶯張りが怪しく鳴いた。
佐々木味津三 十万石の怪談 青空文庫
お抱え番匠万平が、これならばいか程忍びの術に長けた者であっても、決して無事には渡り切れませぬと折紙つけたその鶯張りなのだ。
佐々木味津三 十万石の怪談 青空文庫
何ぞ火急のしらせでもあると見えて、キイキイと書院の廊下の鶯張りを鳴らせ乍ら一足が近づいて来ると、憚り顔に声がのぞいて言った。
佐々木味津三 十万石の怪談 青空文庫
磨きあげた足の踵は、鶯張りの縁側を歩いても音はたてまいと思はれるやうなたをやめで……。
竹久夢二 砂がき 青空文庫
故十方斎先生は、此室で皆伝の秘密の口述をしたもので、大廊下からわかれてこっちへ通ずる小廊下の床が、鶯張りになっている。
日光の巻 丹下左膳 青空文庫
鶯張りの板がきしんで、それに答えるように鳴るだけ……返事はない。
日光の巻 丹下左膳 青空文庫
「まるで鶯張りだ、此縁側をそつと歩くには忍術の心得が要るね」 ガラツ八はよく鳴る縁側を歩き乍ら、そんなことを言つて居ります。
酒屋忠僕 錢形平次捕物控 青空文庫
「廊下は残らず鶯張りイ!
佐々木邦 ぐうたら道中記 青空文庫
ウィキペディア

鶯張り(うぐいすばり)とは、古くからの日本の建築物に見られる、床板の上を歩いたときのきしみ音が鶯の鳴き声のように聞こえるもののこと。外部侵入者の危険探知の為に設けられたとされることもある。

出典: 鶯張り — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0