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舎大

しゃだい
名詞
1
標準
文例 · 用例
ジャヴァの影人形の実演はまだ見たことがないが、その効果にはおのずからこの田舎大工の原始的な影人形のそれと似通った点がありそうに思われる。
寺田寅彦 映画時代 青空文庫
何といっても家が広くなっていただけに気分の悪いはずもなかったが、出来あがってみると、どこもかしこもやってつけの仕事のあらが目について、どこから狩り立てて来たかも知れない田舎大工の無細工さが気になった。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
しおらしくも茶を習うたる田舎大名が、茶に招くというに我が行かぬ法は無い、往いて危いことは有るとも、招くに往かずば臆したに当る、機に臨みて身を扱おうに、何程の事が有ろうぞ、朝の茶とあるに手間暇はいらぬ、立寄って政宗が言語面色をも見て呉りょう、というのであったろう。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
その隙に司を田舎大尽が受け出した。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
明和八年板、増舎大梁の『当世傾城気質』四に、藤屋伊左衛門諸国で見た奇俗を述べる内に「振舞膳の後我女房を客人と云々」これらは新婦と限らぬようだが、余ら幼き頃まで紀州の一向宗の有難屋連、厚く財を献じてお抱寝と称し、門跡の寝室近く妙齢の生娘を臥せさせもらい、以て光彩|門戸に生ずと大悦びした。
鶏に関する伝説 十二支考 青空文庫
稀には場末の色町らしい処で笠の中を覗き込んで馬糞女郎や安|芸妓たちにムゴがられて、思わず収入に有付いたり、そんな女どもの取なしで田舎大尽に酒肴を御馳走され、一二番の戯れ小唄の御褒美に小袖、穿物、手拭なぞ貰うて帰る事もあり。
夢野久作 名娼満月 青空文庫
そこへ行くと、気吹の舎大人は狭い人かもしれないが、しかしその迫りに迫って行った追求心が彼らの時代の人の心に近い。
第一部上 夜明け前 青空文庫
‥‥そこへ、田舎大尽風に狐の毛皮をふかふかつけたコートを着て、蒼ざめた顔色のお粒が這入つて来た。
林芙美子 「リラ」の女達 青空文庫