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鼻紙

はながみ
名詞
1
標準
tissue paper
文例 · 用例
用心口を鎖してお寢間へ戻り給ひしが再度立つてお菓子戸棚のびすけつとの瓶とり出し、お鼻紙の上へ明けて押ひねり、雪灯を片手に縁へ出れば天井の鼠がた/\と荒れて、鼬にても入りしかきゝといふ聲もの凄し。
樋口一葉 われから 青空文庫
反對に私の居間ときたら、原稿紙と鼻紙が一杯に散らばつて、その上に煙草の吸殼が座敷中に捨ててあるので、犀星の所へ訪ねてくると、いつもゴミタメから座敷へ招待されたやうな氣がする。
萩原朔太郎 田端に居た頃 青空文庫
この人間の「本家」がまき歩くビラの「ホンケ」は、鼻紙を八つ切りにしたのに粗末な木版で赤く印刷したものであったが、その木版の絵がやはり蝙蝠傘をさして尻端折った薬売りの「ホンケ」の姿を写したものであった。
寺田寅彦 物売りの声 青空文庫
それを見て少しかんがえていた半七は、ふところから鼻紙の畳んだのを出して、その頭を又軽く押えると、蛇は物に恐れるように首をすくませて、蒲団の上へおとなしく首を垂れてしまった。
お化け師匠 半七捕物帳 青空文庫
ちょいと、これをみてくれ」 半七は袂をさぐって、鼻紙にひねったものを出すと、庄太は大事そうにあけて見た。
鬼娘 半七捕物帳 青空文庫
しかしデパートの屋上から落とした一枚の鼻紙は決してこの方則には従わないのである。
寺田寅彦 ジャーナリズム雑感 青空文庫
銭湯を出て、橋を渡り、家へ帰って黙々とめしを食い、それから自分の部屋に引き上げて、机の上の百枚ちかくの原稿をぱらぱらとめくって見て、あまりのばかばかしさに呆れ、うんざりして、破る気力も無く、それ以後の毎日の鼻紙に致しました。
太宰治 トカトントン 青空文庫
されば夫人が座の傍、肩掛、頭巾などを引掛けた、衣桁の際には、萌黄の緞子の夏衾、高く、柔かに敷設けて、総附の塗枕、枕頭には蒔絵ものの煙草盆、鼻紙台も差置いた、上に香炉を飾って、呼鈴まで行届き、次の間の片隅には棚を飾って、略式ながら、薄茶の道具一通。
泉鏡花 伊勢之巻 青空文庫
作例 · 標準
昔はティッシュペーパーではなく、鼻紙を使っていたそうだ。
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懐紙が鼻紙として用いられることもあった。
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彼はポケットから鼻紙を取り出して、そっと鼻をかんだ。
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