旅の者
たびのもの
名詞
標準
traveler
文例 · 用例
どうもひとのうちの門口に立って、もしもし今晩は、私は旅の者ですが、日が暮れてひどく困ってゐます。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
どうもひとのうちの門口に立って、もしもし今晩は、私は旅の者ですが、日が暮れてひどく困っています。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
それに町の出口入り口なれば村の者にも町の者にも、旅の者にも一休息腰を下ろすに下ろしよく、ちょっと一ぷくが一杯となり、章魚の足を肴に一本倒せばそのまま横になりたく、置座の半分遠慮しながら窮屈そうに寝ころんで前後正体なき、ありうちの事ぞかし。
— 国木田独歩 『置土産』 青空文庫
こないだから持っていた考えだが、――吉弥の関係者は幾人あるか分らないのだから、僕は旅の者だけに、最も多くの恨みを買いやすいのである。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
僕は再び国府津へ行かないで――もし行ったら、ひょッとすると、旅の者が土地を荒らしたなど言いふらされて、袋だたきに逢わされまいものでもないから――金子だけを送ってやることに初めから心には定めていたので、すぐ吉弥|宛てで電報がわせをふり出した。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
「もし、もし、すこしお願いいたします、私は旅の者ですが」 元振がこう言ったが、聞えないのか女は顔をあげなかった。
— 田中貢太郎 『殺神記』 青空文庫
「私は旅の者で、まだ一度もお目みえしたこともないうえに、大切な巾を汚して、罪をのがれることができたなら幸いだと思っていたのです、結婚を許していただくとは思いもよらないことです」 公主が言った。
— 田中貢太郎 『西湖主』 青空文庫
悪い感じのしない可哀そうに思われる女であったが、見ず知らずの一人旅の者を泊めることは憚られた。
— 田中貢太郎 『山姑の怪』 青空文庫
作例 · 標準
古い民話には、各地を巡る旅の者が登場することが多い。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
その寺には、一夜の宿を求める旅の者がひっきりなしに訪れた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
我々はただの旅の者、この地のしきたりには従うべきだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash