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桃葉

とうよう
名詞
1
標準
文例 · 用例
「ばあや、前庭の桃葉珊瑚に実が一ぱいついてるよ。
岡本かの子 花は勁し 青空文庫
かの女が夕飯を済まして、所在なさに眼のほうたいを抑え乍ら歌書や小説をばあやに拾い読みして貰っていると、庭の裏木戸がぎしいと開き、庭石に当る駒下駄の音が爽やかに近づいて、築山の桃葉珊瑚の蔭から青年は姿を現わした。
岡本かの子 高原の太陽 青空文庫
「だが、胡桃・巴旦杏・桃葉珊瑚・水蝋木犀の四本では、結局正方形になってしまうぜ」「いや、それが魚なんだよ」と法水は突飛な言を吐いた。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
ことしの九月二十四日と二十五日と、休日が二日つゞきければ、三児を伴ひ、桃葉をあはせて同行五人、上野より日光線に由り、小山にて乗りかへて下館に下る。
大町桂月 秋の筑波山 青空文庫
田中桃葉も加はりて、一行すべて四人也。
大町桂月 南洲留魂祠 青空文庫
桃葉しきりに、薫風や/\とうなりたるが、あとの句がうかばず。
大町桂月 南洲留魂祠 青空文庫
家土産に螢とらばと思ひけりと云へば、桃葉は、螢とぶや蓮田の上を一文字螢とぶ里の土橋のくづれよりわれはまた、螢とぶ木蔭の墓標新しき大螢終に逸せし川邊かな 小岩停車場に着きて、上り汽車を待つ。
大町桂月 南洲留魂祠 青空文庫
二 須釜氏の花月莊桃葉は南湖に二泊して、都に還れり。
大町桂月 白河の七日 青空文庫