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ヒグラシ異読 ひぐらし
名詞
1
標準
evening cicada (Tanna japonensis)
文例 · 用例
御院殿坂に鳴くの声や邸後を通過する列車の騒音を聞くような心持がする。
寺田寅彦 子規の追憶 青空文庫
谷の中が、黄な臭いやうに、ボーッと明るくなつたとおもふと、高い空を浮ぶ雲が、夕日を受けて、鈍い朱に染まつた、が、時間を一秒一秒刻み込んで、谷の中へ追ひ込んでゆくやうに、キ、キ、キと啼き落す、杉林の一本々々の樹が、どちらから寄るともなく、塊まつて、黒い法師のやうになつて、囁き合つてゐる。
小島烏水 天竜川 青空文庫
靄の深い黎明の空氣のなかにが鳴きはじめる時分自分はよく眼を醒して窓を明けた。
『青空』記事 編輯後記(大正十五年九月號) 青空文庫
寐てゐて聽くの聲。
『青空』記事 編輯後記(大正十五年九月號) 青空文庫
それは三田文學に出てあつた葛目氏の短篇亡母とを讀んでゐた私に感懷は深かつた。
『青空』記事 編輯後記(大正十五年九月號) 青空文庫
曉を一番早く知らせるは、夕方にも一番早くに鳴く。
『青空』記事 編輯後記(大正十五年九月號) 青空文庫
ところが、ある夏の日に友人と二人で郊外の某|旗亭へ行ってそこで半日寝ころがっての声を聞きながら俳諧三昧をやった。
寺田寅彦 ラジオ雑感 青空文庫
の声を聞きながら俳諧に遊んだあとでは、なおさらそうであった。
寺田寅彦 ラジオ雑感 青空文庫
作例 · 標準
夏の夕暮れ時、ヒグラシの鳴き声が郷愁を誘う。
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ヒグラシが鳴き始めると、いよいよ夏の終わりを感じる。
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「あぁ、もうヒグラシの声がする季節か」と彼は窓の外を眺めた。
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