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窮鼠

きゅうそ
名詞
1
標準
cornered rat
文例 · 用例
窮鳥はふところに入る事があり、窮鼠は猫をかむ事があるかもしれないが、追われたねずみが追う人の羽織の裏にへばりつくという事はあまりこれまで聞いた事がなかった。
寺田寅彦 ねずみと猫 青空文庫
このネズ公がまた、鼠咬症スピロヘータを養うネコに水蒸気溢れるマンホールの隅で二十三分前に追い詰められ、窮鼠猫を噛むの教えに従って危機を脱したはいいが、しっかりスピロヘータをもらったときている。
富田倫生 青空のリスタート 青空文庫
窮鼠かえってねこをかむってえ古ことわざもあるんだ。
献上博多人形 右門捕物帖 青空文庫
昼間だっても、おれの目は見えるんだぞッ」 いうや、するするとその手から得意の蛇がらみが投げ出されたかと見えましたが、いまし、名人の胸板めがけて窮鼠の一箭が切って放たれようとしたそのときおそくこのとき早く、実に名技、弓矢もろともぱッとからめ取ってしまいましたので、あとはもう名人の草香流でした。
七化け役者 右門捕物帖 青空文庫
乱暴です、人の許しも得ずに此の室へ這入って来て」と余を叱る様に云うは、正しく窮鼠の猫を噛む有様である、此の窮鼠を誰とする、読者は大概推量し得たであろう、消失して更に成り行きの知れなんだ浦原お浦である。
黒岩涙香 幽霊塔 青空文庫
彼等は弱い市民を脅迫して、あくまでこの街を死守させようとするのであったが、窮鼠の如く追いつめられた人々は、巧みにまたその裏をくぐった。
原民喜 壊滅の序曲 青空文庫
彼等は弱い市民を脅迫して、あくまでこの街を死守させようとするのであつたが、窮鼠の如く追ひつめられた人々は、巧みにまたその裏をくぐつた。
原民喜 壊滅の序曲 青空文庫
「悪意ある童話」――それは彼が原子爆弾遭難以来、絶えず条件に追ひつめられ追ひまくられて行く窮鼠の心情を述べようとするものだつたが――その題名だけがノートの端に書いてあつた。
原民喜 火の踵 青空文庫
作例 · 標準
あまり相手を追い詰めすぎると、窮鼠猫を噛むような反撃を食らいかねないぞ。
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彼はまさに窮鼠の境地に立たされており、なりふり構わず必死の抵抗を続けている。
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「追い込まれた人間の底力は怖いな。まさに窮鼠の底力を見た気がするよ」
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逃げ場を失った犯人は、窮鼠のごとく刃物を振り回して周囲を威嚇した。
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