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鏤刻

るこく異読 ろうこく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
1
標準
engraving
文例 · 用例
文芸冊子「散文」十月号所載山岸外史の「デカダン論」は細心|鏤刻の文章にして、よきものに触れたき者は、これを読め。
――当りまえのことを当りまえに語る。 もの思う葦 青空文庫
しかし記憶もまた或器分、即ち腦の某部分に鏤刻印染された如くになつて存して居るもので有ることは、負傷によつて腦を缺損した人の記憶を失することによつて明らかである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
此女性の美しいけれども颯爽たる容姿が、あの返すべき時計に鏤刻されている、鋭い短剣の形を想い起さしめた。
菊池寛 真珠夫人 青空文庫
此女性の美しいけれども颯爽たる容姿が、あの返すべき時計に鏤刻されてゐる、鋭い短剣の形を想ひ起さしめた。
菊池寛 真珠夫人 青空文庫
この書物は上下二巻|美濃紙摺六十|頁、草書体|交りの平仮名文で、上巻の扉には羅甸字で書名を横に書き、その下に漢字で、「御出世以来千五百九十六年 慶長元年三月上旬|鏤刻也」の二行が縦書にしてある。
大正七(一九一八)年 茶話 青空文庫
時の推移を岩壁に鏤刻して、人の耳には少しも入らない響きを立てて、日夜働いてゐる白衣の大偉人がゐる。
吉江喬松 山岳美觀 青空文庫
上巻の扉には、羅甸字にて書名を横書し、その下に漢字にて「御出世以来千五百九十六年、慶長二年三月上旬|鏤刻也」の二行を縦書す。
芥川龍之介 奉教人の死 青空文庫
下巻も扉に「五月中旬鏤刻也」の句あるを除いては、全く上巻と異同なし。
芥川龍之介 奉教人の死 青空文庫
作例 · 標準
その古い銀時計の裏蓋には、精緻な草花の模様が鏤刻されていた。
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熟練の職人が、一日がかりで象牙に龍の姿を鏤刻していく。
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大理石の記念碑に鏤刻された名前の数々を、静かに指でなぞった。
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2
標準
polishing (a piece of writing)
作例 · 標準
徹夜で推敲を重ね、一語一語を鏤刻してようやく原稿を仕上げた。
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彼の詩は、言葉の響きまで緻密に鏤刻されているような美しさがある。
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鏤刻を極めた彼女のエッセイは、無駄な表現が一切削ぎ落とされている。
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