秉
秉
名詞
標準
文例 · 用例
昨日は秉(河東)さんの番でありまして、少し悪く御座いました、昨晩はサッパリと寝ませんで、今日も良くありませんゆえ、また朝から秉さんにきてお貰いしたでしたが、少し眠りましたから十二時頃に帰られましたなどと、母堂からお話しがあった。
— 伊藤左千夫 『竹乃里人』 青空文庫
夜など、燭を秉って、湯殿へ通うと、空には露が一杯で、十一月頃の冷たさが、ひしひしと肌に迫る、そうして凸凹のないところは、ないくらいな山の中にも、梓川が、静かな平坦な大道路となって、森の中を幅びろくのしている。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
秉忠は実に奇偉卓犖の僧なり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
道衍秉忠の流なりとなさる、まさに是れ癢処に爬着するもの。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
文貞は即ち秉忠にして、袁※」は底本では「袁洪」]の評せしが如く、道衍の燕に於けるは、秉忠の元に於けるが如く、其の初の僧たる、其の世に立って功を成せる、皆|相肖たり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
蓋し道衍の秉忠に於けるは、岳飛が関張と比しからんとし、諸葛亮が管楽に擬したるが如く、思慕して而して倣模せるところありしなるべし。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
蔵春は秉忠の号なり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
劉秉忠を慕うの人|道衍は其の功を成して秉忠の如くなるを得、伯夷を慕うの人|方希直は其の節を成して伯夷に比せらるゝに至る。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫