音に聞く
おとにきく
表現動詞-五段-カ行
標準
to be widely known
文例 · 用例
音に聞く大正池の眺めは思の外に殺風景に思はれた。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
音に聞く大正池の眺めは思いのほかに殺風景に思われた。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
―― 其の、いま、鎭守の宮から――道を横ぎる、早や巖に水のせかるゝ、……音に聞く溪河の分を思はせる、流の上の小橋を渡ると、次第に兩側に家が續く。
— 泉鏡太郎 『飯坂ゆき』 青空文庫
北の海なる海鳴の鐘に似て凍る時、音に聞く……安宅の関は、この辺から海上三里、弁慶がどうしたと?
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
音に聞くシャン・ゼリゼーの通りが余りに広漠として何処に風流街の趣きがあるのか歯痒ゆく思えた。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
渠の前には、一座滑かな盤石の、其の色、濃き緑に碧を交へて、恰も千尋の淵の底に沈んだ平かな巌を、太陽の色も白いまで、霞の満ちた、一塵の濁りもない蒼空に、合せ鏡して見るやうな……大さは然れば、畳三畳ばかりと見ゆる、……音に聞く、飛騨国吉城郡神宝の山奥にありと言ふ、双六谷の名に負へる双六巌は是ならむ。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
音に聞く太田の呑竜さまへお詣りしました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
「音に聞く松が浦島今日ぞ見るうべ心ある海人は住みけり」という古歌を口ずさんでいる源氏の様子が美しかった。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
例句