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薬石

やくせき
名詞
1
標準
various medicines
文例 · 用例
夕ぐれ庫裡へ行燈の油を取りに行く僧も、薬石と名づけられる夕飯を取り囲んで箸を上げ下げしている衆僧も、饑え渇ける異形のものとしか見えなかった。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
五 女史の訃音 それより数日を経て翌二十年五月二十五日公判開廷の際には、あたかも健康回復の期にありて、頭髪|悉く抜け落ち、薬罐頭の醜さは人に見らるるも恥かしき思いなりしが、後にて聞けば妾の親愛なる富井於菟女史は、この時|娑婆にありて妾と同病に罹り、薬石効なく遂に冥府の人となりけるなり。
福田英子 妾の半生涯 青空文庫
薬石効なく」などといふ時の「石」の字は※(いしばり)を意味して居るのである。
小酒井不木 毒と迷信 青空文庫
母一人、子一人のことであるから、娘は必死になって介抱に努めたが、薬石効なく遂に母親は悲しき息を引き取った。
小酒井不木 怪談綺談 青空文庫
我々は新聞紙の一隅に「長束正家儀、永々病気の処、薬石効無く」と云ふ広告を見ても、格別気の毒とは思ひさうもない。
芥川龍之介 僻見 青空文庫
史学なる哉、史学なるかな、史学は実に当時に於ける思想世界の薬石なり。
山路愛山 頼襄を論ず 青空文庫
かつ曰く、「本術はいかなる重症難患といえども、薬石を用いず診断を要せずして、たやすく全治することを得る奇法なり」と。
井上円了 妖怪学 青空文庫
すでにその法、薬石、診断を要せずして、よく医家の治すべからざる病を治することを得るといえる以上は、その身部よりの療法にあらざること明らかなり。
井上円了 妖怪学 青空文庫
作例 · 標準
現代の医学をもってしても、薬石の効き目がない難病は依然として存在する。
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あらゆる薬石を尽くしたが、彼の体調は一向に回復する兆しを見せなかった。
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薬石の力に頼るだけでなく、本人の気力が回復を早めることもある。
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2
標準
supper in a Zen temple
作例 · 標準
禅寺での修行では、夕食は体を温めるための「薬石」として位置付けられている。
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修行僧たちは、沈黙の中で質素な薬石をいただき、一日の修行を振り返る。
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薬石という言葉には、食事が単なる空腹を満たすものではなく、体を整える薬であるという意味が込められている。
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ウィキペディア

薬石(やくせき)は、禅宗で、夕食のことである。

出典: 薬石 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0