観世流
かんぜりゅう
名詞
標準
Kanze style
文例 · 用例
現梅津正利師範は故梅津正保師範と共にこの家系の末に当っているのであるが、同時にその分家である今一軒の梅津氏は観世流の藤林家と相並んで藩公黒田家のお抱えとなり、邸宅と舞台を薬院|中庄に賜わり士分に列せられていた。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
囃子方、狂言方は勿論の事、他流……主として観世流の人々までも翁の風格に感化されて、真剣の努力を以て能楽にいそしんだ形跡がある。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
甚だしきに到っては元来|上懸の発声と仮名扱いを以て謡うべき観世流の人々までが、滔々として翁一流の下懸式|呂張を根柢とした豪壮一本調子な喜多流|擬いの節調を学び初め、観世流の美点を没却した憾があった。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
かような翁の無敵の感化力が如何に徹底したものであったかは、後年観世流を学んでいた吉村稱氏が翁の歿後一度上京して帰来するや、「福岡の観世流は間違っている。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
観世流は上懸で声の出所が違うのだから節も違わなければならぬ」 と大声疾呼して大いに上懸式の謡い方を鼓吹した一事を以てしても十分に察せられるであろう。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
観世流は以上の如く変化して来た能楽に、又一転期を劃したもので、部分的にも全体的にも華麗円満な演出を理想としている。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
宝生流は観世流に次いで起ったものだそうである。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
尚この他に梅若派というのが最近に観世流から分派したが、一流と認めるか認めないかで紛議中と聞くからここには略する。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
作例 · 標準
初めて観世流の能を観に行ったが、その幽玄な世界に引き込まれた。
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彼女は観世流の謡を習っており、稽古に励んでいる。
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舞台上の役者の洗練された所作は、まさに観世流の真骨頂だった。
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