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坩堝

るつぼ異読 かんか
名詞
1
標準
crucible
文例 · 用例
高等小学校の理科の時間にTK先生という先生が坩堝の底に入れた塩酸カリの粉に赤燐をちょっぴり振りかけたのを鞭の先でちょっとつつくとぱっと発火するという実験をやって見せてくれたことを思い出す。
寺田寅彦 追憶の冬夜 青空文庫
坩堝の底に熔けた白金のような色をしてそして蜻※の眼のようにクルクルと廻るように見える。
寺田寅彦 窮理日記 青空文庫
ただ他の場合と少しちがうことは、この場合においては作者自身が被試験物質ないしは動物となって、試験管なり坩堝なり檻なりの中に飛び込んで焼かれいじめられてその経験を歌い叫び記録するのである。
寺田寅彦 科学と文学 青空文庫
……のみならず、まだ私の知らない、意外な処に在るスキャンダルの坩堝までも発見する事が出来た。
夢野久作 けむりを吐かぬ煙突 青空文庫
そんな場所は、普通の記者や探偵の眼が届かない高い、奥深い処に隠れているのであったが、そんな方面の秘密に手蔓の多い私にとっては、かえって便利であったばかりでなく、そんな坩堝の中で彼女と熔け合いに来る紳士たちは皆、別に探索する必要を認めないくらい、世間に知れ渡っている顔である事を発見した。
夢野久作 けむりを吐かぬ煙突 青空文庫
たゝき寄せた椅子の下に突つ込んだ、鐵の大火鉢をのぞき込んで、「十萬坪の坩堝の中で、西瓜のわれたやうに燒けても、溶けなかつたんですな。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
二三日前からコークスを焚き続けた大坩堝が、鋳物工場の薄暗がりの中で、夕日のように熟し切っている時刻である。
夢野久作 怪夢 青空文庫
そうしておもむろに振り返った私の鼻の先へ、クレエンに釣られた太陽色の大坩堝が、白い火花を一面に鏤めながらキラキラとゆらめき迫っていた。
夢野久作 怪夢 青空文庫
作例 · 標準
高温で金属を溶かすために、頑丈な坩堝が必要だ。
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実験室では、様々な薬品を混ぜ合わせるための小さな坩堝が使われている。
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錬金術師は、怪しげな液体で満たされた坩堝をかき混ぜていた。
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2
標準
melting pot (of cultures, ideas, etc.)
作例 · 標準
ニューヨークは、世界中の文化が混じり合う人種の坩堝だ。
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この都市は多様な民族が共存しており、まさに文化の坩堝といった様相を呈している。
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インターネットは、様々な思想や意見が渦巻く巨大な坩堝と言えるだろう。
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3
標準
state of ecstasy
作例 · 標準
ライブ会場は、ファンの熱狂が渦巻く興奮の坩堝と化していた。
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優勝が決まった瞬間、スタジアムは歓喜の坩堝となった。
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彼は彼女の魅力に引き込まれ、まるで情熱の坩堝に落ちたかのようだった。
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