幻辞.com

名詞
1
標準
文例 · 用例
初冬の山と幾分か軽く視て、雪中の登山服装というほどの準備もしていなかったため、幾重の衣も徹されて、腹から股にかけ、薊で撫で廻されるような痛を感じ初めた、唇はピリッとして、亀裂するかと惑われ、その寒さにわなわなと骨髄から震動した。
小島烏水 雪中富士登山記 青空文庫
人間の足が、地についてる処がいてるんだ。
葉山嘉樹 浚渫船 青空文庫
そして、その後では、新鮮な溌溂たる痛だけが残された。
葉山嘉樹 浚渫船 青空文庫
―― 私は一つの重い計画を、行李の代りに背負って、折れた歯のようにく足で、桟橋へ引っ返した。
葉山嘉樹 浚渫船 青空文庫
その間にボーイ長は、その負傷の痛を、陸上の父と母とに訴えた。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
彼は傷の痛のために、非常にやせてしまった。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
そして、それは、彼自身でも、痛に対しては、非常にハッキリした意識を持っていたが、あまりに、そちらの方へのみあらゆる神経を集めたので、自分のもだえや叫喚には、ボンヤリしているのだった。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
彼は、用を達したあとは、疲労と痛とで失心したような状態に陥るのであった。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫