獲麟
かくりん
名詞
標準
the end of things (esp. used for one's last writings)
文例 · 用例
さて、古聖人の獲麟を気取るわけでもないけれど、聖戦下の新津軽風土記も、作者のこの獲友の告白を以て、ひとまづペンをとどめて大過ないかと思はれる。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
明治の劇談を団菊左の死に止めたのは、“筆を獲麟に絶つ”の微意にほかならない。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
作例 · 標準
老作家はこれが自らの獲麟になると予感し、震える手で最後の一行を書き終えた。
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「このエッセイを獲麟として、筆を置くことに決めたよ。もう書くべきことはすべて書いた」
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数十年間にわたる創作活動の獲麟を飾るのは、故郷への想いを綴った短編だった。
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標準
one's dying hour (esp. used for the death of Confucius)
作例 · 標準
魯哀公の十四年、麒麟が捕らえられた報を聞いた孔子は、自らの獲麟を悟り絶筆したという。
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「聖人であられた孔子でさえ、獲麟の折には天を仰いで嘆かれたというではないか」
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獲麟の時が迫るなか、孔子は弟子の将来を案じつつ、静かに目を閉じた。
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