鬼気迫る
ききせまる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to be bloodcurdling
文例 · 用例
話芸としての完成度に留まらず、ワシントンに乗り込んで辻説法に及ぶ迫力も加わり、実に鬼気迫るパワーがある。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
「音を出しちゃならねえぞ」 伝六を伴ってずかずかとはいっていったところは、最初の夜に伏せ網を張って待ちぼけ食わされた、あの三ツ又稲荷の境内奥の、しんちんとぶきみに鬼気迫るほこらのうしろです。
— のろいのわら人形 『右門捕物帖』 青空文庫
昨夜もあなたと話合いましたが英光の「さようなら」に出てくる弱い一兵卒のぎり/\の抵抗を以て死んでゆく姿には鬼気迫るものが感じられます。
— =山本健吉におくる手紙= 『惨めな文学的環境』 青空文庫
そうして見ると、最初にさーっと読んだ時に感じたばかばかしさというものが次第に薄れて、なんだか、その底から鬼気迫るようなものをさえ感じて来た。
— 蘭郁二郎 『宇宙爆撃』 青空文庫
三角|暗礁にて――クロクロ島の紛失 望遠鏡に、ケープ・ホーンの、鬼気迫る山影がうつったかと思う間もなく、南米大陸は、ぐんぐんと後に小さくなって、やがて視界に没した。
— 海野十三 『地球要塞』 青空文庫
鬼気迫ると共に、大隅理学士の全身には、だんだんと勇気が燃え上って来た。
— 海野十三 『地球盗難』 青空文庫
自分の罪を考へる、それが文学の中で本当の意味を持つのは、具体的な行為として倫理的に発展して表はれるところにあるので、手をひつくり返して眺めて鬼気迫るなどとは、ボーンといふ千万無量の鐘の思ひと同じこと、海苔をひつくり返して焼いて、味がどうだといふやうな日本の幽霊の一匹にすぎないのである。
— 坂口安吾 『デカダン文学論』 青空文庫
自分の罪を考える、それが文学の中で本当の意味を持つのは、具体的な行為として倫理的に発展して表われるところにあるので、手をひっくり返して眺めて鬼気迫るなどとは、ボーンという千万無量の鐘の思いと同じこと、海苔をひっくり返して焼いて、味がどうだというような日本の幽霊の一匹にすぎないのである。
— 坂口安吾 『デカダン文学論』 青空文庫
作例 · 標準
ラストシーンで見せた彼の狂気的な演技は、見る者を圧倒するような鬼気迫るものだった。
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ゴール直前の選手の形相には、執念というか、どこか鬼気迫る気迫が漂っていた。
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返り血を浴びた侍が、抜刀したまま豪雨の中に立ち尽くす姿はまさに鬼気迫る。
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締め切り直前の作家の仕事場には、他人が入り込めないような鬼気迫る空気が流れている。
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