維康
維康
名詞
標準
文例 · 用例
「なんや、維康さんかいな。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
」「そうだす」「維康さんどないしたはりまんねん?
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
「それから、なんでも三年ほど蝶子はんが食うやのまずの苦労して貯めはった金と、維康さんが妹さんから無心して来やはった金で、また商売はじめはったんです」「どんな商売……?
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
「あんたが維康さんと晴れて夫婦になる日を待ってまっせ」おきんに言われて蝶子は泣けた。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
お辰は蝶子が駈けつけて来ぬことをすこしも恨まず、それどころか、「維康さんも蝶子のために、苦労して来やはった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
維康さんの手術が味善ういってくれたら、わては蝶子の顔見んと死んでも満足や」と、蝶子を俥で迎えに言ってやろうといいだした他吉へ言った――ときいて、さすがに蝶子は身もだえした。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
そいで、維康さんのお父さんは……?
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
なんせ蝶子はんは一生日蔭者で終りとうない思て、一所懸命苦労して来やはったのに、いざその苦労が報いられるいう矢先きになって、維康さんのお家の方からそんな扱いされはったんでっさかい……。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫