利他的
りたてき
名詞
標準
文例 · 用例
これによって、これを見るに、只今の病苦も何らか犠牲的、利他的の意味があるものと思いこれを忍ばねばなりません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
しかし乙はその自由のためにかえって甲の先をくぐって積極的に進出する事もあるし、自分の自由を尊重すると同時に人の自由を尊重するという意味では利他的である。
— 寺田寅彦 『蒸発皿』 青空文庫
「そうして見ると、その道徳というものは自己が造るものでありながら、利他的であり、socialであるのですね」「無論そうさ。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
利他的個人主義はそうではない。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
「そうして見ると、その道徳というものは自己が造るものでありながら、利他的であり、social であるのですね」「無論そうさ。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
そしてそれを堕落せられるだけ堕落するのだと見て、その利他的行為の中に一種の安心を求めていた。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
過去の消極的な、利他的な道徳を家畜の群の道徳としたのは痛快である。
— 森鴎外 『妄想』 青空文庫
しかもこの利他ははなはだしく一方的のもので、利他的道徳を国民に強要する彼ら自身が国民に対して利他を実行することは決してないのである。
— 伊丹万作 『政治に関する随想』 青空文庫