毒菌
どくきん
名詞
標準
poison mushroom
文例 · 用例
彼の毒菌のの朽に燃ゆるが如き、新にして愈奇にして、愈古くして愈易にして愈※奇なのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
彼の毒菌が湿気で生じ、冷炎が朽木に燃えるように、忽ち生じ忽ち滅すような安定しないものは、そのいよいよ新にしていよいよ取るに足りず、いよいよ奇にしていよいよ言うに価しないのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
と云うのは、ほかでもないのですが、今世紀の初めに黴毒菌染色法として、シャウディンとホフマンが案出した『暗視野照輝法』なのですよ。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
元来|黴毒菌は無色透明の菌なので、そのまま普通の透視法を用いたのでは、顕微鏡下で実体を見ることは出来ません。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
しかして、その手術中彼を強要して、生ける螺旋菌(黴毒菌)を眼窩後壁より頭蓋腔中に注入せしめたるなり。
— 小栗虫太郎 『失楽園殺人事件』 青空文庫
そしてその色は生ま黄色い灰白色で、なんだか毒ナバ(毒菌の意)らしく見える。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
川村清一博士の『食菌と毒菌』ならびに『日本菌類図説』、朝比奈|泰彦博士監修の『日本隠花植物図鑑』、または広江勇博士の『最新応用菌蕈学』等の諸書にはこの楯形を呈した品すなわち forma は一向に書いてないところをもってみると、菌学者もあまりこれを見ていないようだ。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
平尾不孤、畠山古瓶、山下雨花、加藤唖蝉、田中稲月、玉井一二郎、国木田独歩、永井定太郎、山田桂華、桃中軒雲右衛門、渡辺亮輔など、多くの知人や友人を、結核菌のために失っている僕も、今井一家に巣うた毒菌の根強い恐しさには、今更のように戦慄した。
— 松崎天民 『友人一家の死』 青空文庫
作例 · 標準
食用キノコと毒菌を間違えると、命に関わる事故につながる可能性がある。
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古い地下室には、カビのような毒菌が繁殖していて不気味だった。
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食品に混入した毒菌が原因で、集団食中毒が発生した。
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