阿新
阿新
名詞
標準
文例 · 用例
つづいて翌四十年七月の第二回(新富座)には「阿新丸」二幕を書いた。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
少年時代の頼朝の胆力、阿新丸の冒険力、五郎十郎の忍耐力など日本少年は決して弱虫ではない。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
きっと彼等は、頼朝や阿新丸や五郎十郎などのように、困難を乗りきって手柄をたてるよ。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
一番好きな繪は資朝卿の一子阿新丸が竹を利用して堀を越える繪で二頁大に描いてあつた。
— 土井八枝 『隨筆 藪柑子』 青空文庫
その阿新丸が難なく本間某の邸に忍び込んで、子供ながらも天晴父の仇を討つた孝心に感激した私は、前のと反對に阿新丸の顏は見る度に撫でたものである。
— 土井八枝 『隨筆 藪柑子』 青空文庫
少年は、日野阿新丸といい、黄門どのが、都にのこしてある幾人かの子の長男だった。
— みなかみ帖 『私本太平記』 青空文庫
聞けば、この四月、阿新丸の祖母――黄門どのには実母にあたる者――が高齢で病死したというのである。
— みなかみ帖 『私本太平記』 青空文庫
山城ノ入道は、阿新丸の心ねに同情して、城中にとどめおき、密かに会わせてやろうとしたが、息子の本間三郎と強硬な一部があって、意のままにならぬうち、三郎は鎌倉の使者と日取りをきめ、ただ阿新丸がたずさえて来た黄門どのの北の方の手紙だけを当人に見せ、「いいおくことはないか」 と、処刑を申しわたした。
— みなかみ帖 『私本太平記』 青空文庫