気長い
きながい
形容詞
標準
文例 · 用例
ただたまにはラマンのような例もあるから、われわれはそういう毛色の変わった学者たちも気長い目で守り立てたいと思うのである。
— 寺田寅彦 『時事雑感』 青空文庫
それで、映画の世界にもいつかはまたそうした人が出るであろうという気長い希望をいだいてそうしてそれまでは与えられたる「荒木又右衛門」を、また「街のルンペン」をその与えられたる限りにおいて観賞することに努力すべきであろう。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
大正から昭和へかけての妙技無用主義、ジャズ・レビュー時代がどれだけ続いて、その後にまた少し落ち着いてゆっくり深く深く掘り下げて洗練を経たものが喜ばれ尊重される時代が来るか、天文学者が遊星の運動を観測しているような、気長い気持ちで見ているのもまた興味のないことではない。
— 寺田寅彦 『錯覚数題』 青空文庫
B 気長い事を言うなあ。
— 石川啄木 『一利己主義者と友人との対話』 青空文庫
心得ておりながらモットよい音楽がほしい、出来るかもしれない、世界共通の音階と譜面と、その融和性とは、かならず新日本の音楽が生れ、独特の国民性は何かの機会において顕れるであろう、という気長い心持からも、私はそう失望ばかりしては居らなかったのである。
— 小林一三 『アーニイ・パイルの前に立ちて』 青空文庫
チベット人はこういう宴会とかあるいは遊びに行くとかいう事にはごく気長いです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
彼らは蜜蜂の仕事よりもさらに気長い巧妙な建設の仕事をふたたび始めた。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
……気長い話じゃないんだ。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫