手弱女
たおやめ異読 たわやめ
名詞
標準
graceful young woman
文例 · 用例
」 自動車を引戻し、ひらりと下りるのに、私も続くと、雨にぬれた草の叢に、優しい浅黄の葉を掛けて、ゆら/\と咲いたのは、手弱女の小指さきほどの折鶴を乗せよう、おなじく折つた小さな薄黄色の船の形に連り咲いた花である。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
お京の姿は、傘もたわわに降り積り、浅黄で描いた手弱女の朧夜深き風情である。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
荒き風に当るまい、手弱女の上※の此の振舞は讃歎に値する。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
――」「む、大納言殿|御館では、大刀を抜いた武士を、手弱女の手一つにて、黒髪|一筋乱さずに、もみぢの廊下を毛虫の如く撮出す。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
見れば美しい手弱女で、髪豊に頸足白く、嬋娟たる姿、※たける容貌、分けても大きく清らかの眼は、無限の愁いを含んでいて見る人の心を悩殺する。
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫
柔風にも得堪ない花の一片のような少女、萩の花の上におく露のような手弱女に描きだされている女たちさえ、何処にか骨のあるところがある。
— 長谷川時雨 『樋口一葉』 青空文庫
女郎花山の桔梗を手弱女の腰ほど抱き浅間を下る 今の千が滝の地は当時は落葉松の植わつた唯の高原で、そこから山の秋草を一抱へ持つて宿の男でも帰つて来たのであらう。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
古事記あたりに手弱女(天真名井宇気比の条)と字をあてゝゐる所からたよわめの転であると説明してゐるけれども、これはむしろたわとかたをとかにやの添はつたもので、女に対して形容詞のやうにつゞいたものと見る方が正しからう。
— 折口信夫 『用言の発展』 青空文庫
作例 · 標準
昔の歌集では、力強い男性を「益荒男」、優美な女性を「手弱女」と表現した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
彼女は見た目こそ手弱女だが、内面には強い信念を秘めている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
手弱女のようにか弱そうに見えて、実はスポーツ万能な彼女に驚いた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview