垢光り
あかびかり
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
shininess in clothing (from grime, wear, overuse, etc.)
文例 · 用例
昼間見たら垢光りがしているだろうと思われるような、厚織りの紺の暖簾を潜った。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
溝に架した花崗岩の橋の上に、髮ふり亂して垢光りする襤褸を著た女乞食が、二歳許りの石塊の樣な兒に乳房を啣ませて坐つて居た。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
溝に架した花崗石の橋の上に、髪ふり乱して垢光りする襤褸を着た女乞食が、二歳許りの石塊の様な児に乳房を啣ませて坐つて居た。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
吃驚して文三がフッと貌を振揚げて見ると、手摺れて垢光りに光ッた洋服、しかも二三カ所|手痍を負うた奴を着た壮年の男が、余程|酩酊していると見えて、鼻持のならぬ程の熟柿臭い香をさせながら、何時の間にか目前に突立ッていた。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
その暗い三坪ばかりの土間に垢光りする木机と腰掛が並んで右側には酒樽桝棚、左の壁の上に釣った棚に煮肴、蒲鉾、するめ、うで蛸の類が並んで、上り框に型ばかりの帳場格子がある。
— 夢野久作 『骸骨の黒穂』 青空文庫
女のいれられている第一房は三畳の板敷で、垢光りのするゴザが三枚しいてある。
— 宮本百合子 『一九三二年の春』 青空文庫
垢光りのする背広の上へ蒼い顔を出して、世の中がこうの、社会がああの、未来の国民がなんのかのと白銅一個にさえ換算の出来ぬ不生産的な言説を弄するものに存在の権利のあろうはずがない。
— 夏目漱石 『野分』 青空文庫
東京で上方流の単衣羽織を着るやうになつたのは震災以後のやうに思はれる)此の点では幹彦君も私とあまり変りがなく、垢光りに光つた袷を着てゐたので、私は同君のみすぼらしさを見るにつけても、自分も此れと同じだと思つて、ひとしほ憂鬱になるのであつた。
— 谷崎潤一郎 『青春物語』 青空文庫
作例 · 標準
学習を通じて知識の幅が広がる。
研究論文は学問の進展を示す。
教育的な価値観が人生を左右する。
学問的な探求は終わることのない旅だ。