東詰め
ひがしづめ
名詞
標準
文例 · 用例
その橋の東詰に臨川寺という寺があります。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
今戸橋、東詰の空の霞の中へ、玉子の黄身をこめたような朝日が、これから燃えようとして、まだ、くぐもっている。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
東詰から西詰へ西詰から東詰へ私は勇気を出して日和下駄を鳴らして渡った。
— 岡本かの子 『橋』 青空文庫
帰り途、二つ井戸下大和橋東詰で三色ういろと、その向いの蒲鉾屋で、晩のお菜の三杯酢にする半助とはんぺんを買って、下寺町のわが家に戻ると、早速亭主の下帯へこっそりいもりの一匹を縫いこんで置き、自分もまた他の一匹を身に帯びた。
— 織田作之助 『大阪発見』 青空文庫
美人座は戎橋の北東詰を宗右衛門町へ折れた掛りにあり、道頓堀の太左衛門橋の南西詰にある赤玉と並んで、その頃大阪の二大カフェであった。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
廊下の東詰の流しの上の明かり窓から病院の動物小屋が見える。
— 寺田寅彦 『病院風景』 青空文庫
「昼四時霊巌島の出し練物永代橋の東詰まで来りし時、橋上の往来|駢※群集の頃、真中より深川の方へよりたる所三間|許を踏崩したり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
此時大塩の同勢は、高麗橋を渡つた平八郎父子の手と、今橋を渡つた瀬田の手とが東横堀川の東河岸に落ち合つて、南へ内平野町まで押して行き、米店数軒に火を掛けて平野橋の東詰に引き上げてゐた。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫