淫雨
いんう
名詞
標準
prolonged rain which damages crops
文例 · 用例
(四) 春の天気の順当であったのに反して、その年は六月の初めから寒気と淫雨とが北海道を襲って来た。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
八月の初に備後は淫雨であつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
ああ、目に見えるかぎりの世界は、なんて灰色で、いんうつなのでしょう!
— ――七つのお話からできている物語―― 『雪の女王』 青空文庫
くらく いんうつに見える囚徒らの日常のくさむらをうごかすものは、その、感触のなつかしく 強靱なる銀の足鐶である。
— 大手拓次 『藍色の蟇』 青空文庫
すると、馴れないこの地に残されて、風雪のなかに、いんうつな数カ月を送らねばならぬ彼らが、少年のように人懐こくなるのも無理はなかった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
ひたいはくらくなり、口はつりあがり、くちびるから片側へかけて憤激のゆがみが走ると、それが頬を引きさき、そして眉がいかにも重苦しくしかめられた結果、それにおされて目はうもれたようになりながらも、その下から悪意をふくんでいんうつに、憎悪の言葉を語っていた。
— DER TOD IN VENEDIG 『ヴェニスに死す』 青空文庫
あまりできのよくないミサ子は、受験のための居残り勉強にいんうつな顔をしていた。
— 壺井栄 『二十四の瞳』 青空文庫
だが彼女の母はそれを承知せず、毎日、彼女にいんうつな顔をさせた。
— 壺井栄 『二十四の瞳』 青空文庫
作例 · 標準
長引く淫雨により、畑の作物が大きな被害を受けた。
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今年の夏は淫雨が多く、日照不足が深刻だ。
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この地方では、毎年秋になると淫雨に見舞われることが多い。
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