墓守
はかもり
名詞
標準
grave maintenance
文例 · 用例
それで蚊屋野の東の山にみささぎを作ってお葬りになり、さきに、お父上たちに猟をおすすめ申しあげた、あの韓袋の子孫をお墓守りにご任命になりました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
まだ新しい石塔を建ててなかつたこと、二三本の卒塔婆が亂暴に突きさゝれた形ばかりの土饅頭にさぞ雜草が生ひ茂つてゐるだらうことを氣にして、窃つと墓守に若干のお鳥目を送つてお墓の掃除を頼んだりした。
— 嘉村礒多 『業苦』 青空文庫
長い年月――さうして過した長い年月を、此墓守の爺は、一人さびしく草を除つて掃除して居たのだ。
— 田山花袋 『父の墓』 青空文庫
ここでお身に、お目にかかろうとは、綱手の、手引きであろうか――今も、墓の前で、武士を捨てて、一生、墓守になろうかとも存じて、情無くも、御覧の如く泣いて。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
少し酔ぱらつて居る老墓守は「一九一二年三月三|日」と書くべき所を「一月三|日」と書いて平気で居た。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
古い仏蘭西の歩兵よ、老いた墓守よ、僕に取つてお前は今から墓へ入つたも同じだ。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
即ち何れも奉公人奴隷的境遇に置かれたもので、唯陵戸だけは墓守・隱亡の類であつて、後に土師部が葬送を掌つてから之れと結びついた。
— 竹内勝太郎 『淡路人形座訪問』 青空文庫
儂自身の眼から見る儂は、無月給の別荘番、墓掃除せぬ墓守、買って売る事をせぬ植木屋の亭主、位なもので、村の眼からは、儂は到底一個の遊び人である。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
作例 · 標準
村の外れにある古い共同墓地には、代々その聖域を守り続けている墓守の家系があるという。
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管理する墓守がいなくなった墓地は、やがて雑草が生い茂り、荒れ果てた無縁仏の山となってしまう。
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彼は都会での仕事を早期退職した後、故郷の菩提寺で墓守のボランティアとして働き始めた。
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