約条
やくじょう
名詞
標準
文例 · 用例
親たちが笑って、「お宅の雀を狙えば、銃を没収すると言う約条ずみです。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
してみるとここに設けられた五年という期間は単に文書上の体裁をつくろうにすぎないのであって、この規約条項制定の精神をわかりやすくいえば「自由退社をあえてするものにはふたたび立つあたわざる致命傷を与う」という殺風景な文句となるのである。
— 伊丹万作 『映画界手近の問題』 青空文庫
仮令い約条書がなかろうと、人と人と話したのが何寄の証拠だ、売買の約束をした以上は当然に金を払わぬこそ大きな間近いだ、何でも払わんければならぬ。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
欧羅巴の基督教国の民間説話に、悪魔と人間との契約条件の破棄を主題とする一個の説話あり。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
――その約条が守れるなら、後日、妹さんの身はきっと返す。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
もし、凡夫と凡夫との約束でも、国と国との約条でも、それを守れる人間だったら、人間の歴史から戦争は半分以下にも減っていたろう。
— みなかみ帖 『私本太平記』 青空文庫