尺寸
しゃくすん異読 せきすん
名詞
標準
(something) tiny
文例 · 用例
たちまち染人が、歳ごとに染むるところの綾帛の尋丈尺寸を籍して簿となし、合囲するに遇う。
— 南方熊楠 『失うた帳面を記憶力で書き復した人』 青空文庫
尺寸の小幀でも椿岳一個の生命を宿している。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
椿岳の傑作の多くは下町に所蔵されていたから、大抵震火に亡びてしまったろうと想像されるが、椿岳独特の画境は大作よりはむしろ尺寸の小幀に発揮されてるから、再び展覧会が開かれたら意外の名幅がドコからか現れるかも知れない。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
初恋一 瑠璃子夫人を、あの太陽に向って、豪然と咲き誇っている向日葵に譬えたならば、それとは全く反対に、鉢の中の尺寸の地の上に、楚々として慎やかに花を付けるあの可憐な雛罌粟の花のような女性が、夫人の手近にいることを、人々は忘れはしまい。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
初恋一 瑠璃子夫人は、あの太陽に向つて、豪然と咲き誇つてゐる向日葵に譬へたならば、それとは全く反対に、鉢の中の尺寸の地の上に、楚々として慎やかに花を付けるあの可憐な雛罌粟の花のやうな女性が、夫人の手近にゐることを、人々は忘れはしまい。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
稗蒔 尺寸の天地をも愛する江戸ッ児は常にその景情を象って、自然の美に接せねばやまぬ。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
かくてかれらは自然に憧れ、かくてかれらは尺寸の別天地を占むるに算盤珠を弾かぬのだ。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
箱庭と灯籠 稗蒔の穂延びして漸く趣薄うなり行くにつれ、江戸ッ児の愛自然心は更に箱庭に馳せて、やがて尺寸の天地を新たに劃する。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
作例 · 標準
この絵画は尺寸のスペースに壮大な自然を描いており、見る者を圧倒する。
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寸暇を惜しんで尺寸の文章を読み、彼は知識を深めた。
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子供の頃に作ったあの尺寸の木馬が、今でも大切に飾られている。
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